愛知 ミカワオサムシ 27.5
愛知県産 27.5mm (標本サイズ)
2021年3月 自己採集
色々な虫を採集したくなり
にわかに始めた冬季オサムシ探し
材割や崖崩しはなるべく避けていることもあって
オサ掘りというスタイルがなかなか肌に合わない
ゴミムシすら稀という苦戦が続いた末
始めて採集・標本化できた個体
オサムシの標本としては
一般的な展脚スタイルではないが
自分らしくまとめられたと思う
脂の対策として内臓抜きを試みており
経時変化を観察したい
やはりかなり虫感の強い甲虫で
苦手な人の気持ちも分かる
しかしスタイルの良さに緻密なディテール
金属光沢など魅力たっぷりの虫
また体高があり、厚みによる迫力は想像以上
(写真を撮ったら追加したい)
実際に触ってみて
オサムシにハマる理由が十二分に理解できた
過去、夏のクワガタ採集やダンゴムシ採集では
当然何度もオサムシ類は見かけている
今まではスルーしてきたが
これからは積極的に探したいと思う
大半が昨年のものだが、少し過去写真
ダンゴムシ採集で見つけた恐らくトサオサ(2017年5月)
壱岐なのでイキオサ?多数の死骸(2019年8月)
樹液の混ざった泥溜まりに来ていたミカワ(2020年6月)
樹液木に集まるヒメマイマイ(2020年6・8月)
外灯下のエゾカタビロ(2020年8月)
過去写真はこのくらい
ここからは標本個体の採集時エピソード
この日のオサムシ探しも苦戦、気温は高く
たくさんのナナホシテントウからスタート
しかし倒木が少なく乾燥気味
見つけた石をとりあえず裏返していく
思いがけず見つけたクマワラジで関西かな?と複雑ながら少しテンションが上がったものの、他は小型のゴモクムシ類を見つけた程度、もうここには来ないだろうと思った
ポイントに見切りをつけて転戦しかけたが
二度と来ないからこそ、引き返して粘ることに
すると少し気になる場所を見つけ
アオゴミムシを多数確認することができた
アオゴミでも貴重、嬉しくなる精神状態
しかし鮮やかで大きな個体を尽く採り損ね
更にフラストレーションが溜まる
鮮やかなアオゴミを、せめて1頭だけでも
日没が近づく中、当初の目的を見失いつつ
悪あがきに倒木周りの下草や小枝を掻き分けた
確保した直後の写真
見つけた瞬間、無意識に手掴み
容器へ放り込んでいた
この細枝の下に潜んでいた
日中の気温上昇で出てきてしまったという様子
発見時の再現
結局オサ掘りで採れたとは言えないものの
冬季採集で出会えたオサムシ
見つけた瞬間の興奮は忘れられない